【八重洲エリア徹底ガイド】再開発で進化する新たな東京の玄関口！再開発プロジェクトからオフィス移転で選ばれる理由も

東京駅の東側に広がる八重洲エリアは、近年の大規模再開発によって街の姿が大きく変わりつつあります。
「東京ミッドタウン八重洲」「八重洲一丁目再開発」「TOFROM YAESU」など、国内外のビジネス需要を取り込む新しい都市拠点が続々と誕生し、東京駅前では過去最大級の再編が進行中です。

今回は、八重洲の街の特徴から再開発動向、竣工済みビル、今後の変貌、そしてオフィス移転における注目ポイントまでを総合的に解説します。

八重洲エリアへの移転をご検討中の方はもちろん、八重洲エリアの変貌や今後の再開発について知りたい方もぜひ最後までチェックしてくださいね！

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八重洲エリアについて

東京駅と八重洲の高層ビル群

八重洲エリアは、東京駅の八重洲口側に広がる東側のビジネスゾーンであり、日本橋エリアと密接に連続した商業・オフィス街として発展してきました。
東京駅八重洲口に直結しており、徒歩圏には日本橋・京橋・宝町が広がっています。
高速バスターミナルや地下鉄各線への接続が強く、国内移動・国際アクセスの双方にすぐれている立地です。

また、昼間人口が多く、オフィスワーカーや観光客、インバウンドが混在しています。
東京ミッドタウン八重洲開業後は、居住・ホテル・商業の複合も進み、24時間滞在型都市へ変化している背景もあります。

近年は老朽化しているビルも多く、再開発による街区ごとの大規模な建て替えプロジェクトも進んでいる状況です。

オフィス移転目線での八重洲エリアの特徴

【強み】
■国内外アクセスが圧倒的に強い
新幹線・地下鉄・空港アクセス・高速バスのすべてが利用しやすいため、国内外の拠点を持つ企業に大変おすすめです。
また、日本橋・大手町・丸の内と連携できる立地で、東西100〜300m圏内に多数のビジネスエリアが存在します。
近接エリアのサテライト統合にも相性が良いところも特徴です。

■最新の再開発ビルの供給が多い
竣工済の「東京ミッドタウン八重洲」や今後竣工予定の「八重洲一丁目東地区（TOFROM YAESU）」など、 ブランド・設備・共用部の質も高いです。

■採用力の強化につながる
東京駅直結という立地がスタッフの通勤利便性の面で強く訴求できます。
また、東京駅至近で大型再開発も進むエリアのため、周辺の商業施設や観光地も整備が進んでいます。
通勤時やランチタイム、退勤後も楽しめる環境は大変魅力的です。

【弱み】
逆に弱みとしては、地価が高く賃料水準が都心最高クラスということが挙げられます。
オフィス密度が高いため混雑感・喧騒が残るエリアもある一方で、老朽ビルがまだ多く、街並みは「再開発エリアと旧街区が混在」しています。

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八重洲エリアの今後の再開発について

ここからは、八重洲エリアで現在進められている再開発プロジェクトをご紹介いたします。

【TOFROM YAESU】TOFROM YAESU TOWER（トフロム ヤエス タワー）

TOFROM YAESU イメージパース

「TOFROM YAESU（トフロム八重洲）」は、東京駅八重洲口正面に広がる大規模再開発プロジェクトです。
地上51階・地下4階建てで延床約23万㎡を誇る「TOFROM YAESU TOWER（B地区）」と、地上10階・地下2階の低層で機能を補完する「TOFROM YAESU THE FRONT（A地区）」の2棟構成となっています。

▽TOFROM YAESUについてはこちらもチェック▽

【再開発】東京駅直結「TOFROM YAESU（トフロム八重洲）」とは？東京駅前再開発の新たなランドマークを徹底解説！

https://www.livex-inc.com/office_and/marketprice/tofrom-yaesu/

「TOFROM YAESU TOWER（トフロム ヤエス タワー）」は、オフィスのほか、カンファレンス・劇場・ホール、商業施設、医療施設、バスターミナルなどで構成され、八重洲エリアの新たなにぎわい拠点となることが予想されます！

オフィスフロアの基準階は1フロア約760坪の大空間！
さらに、13階と14階には共用フロアが設置されており、健康的なフードメニューを提供するラウンジもご用意。
41階には美しい眺望が広がる高層ラウンジも設置されています。

【物件概要】
所在地：東京都中央区八重洲一丁目6番、7番、8番及び9番の一部
事業名：東京駅前八重洲一丁目東地区第一種市街地再開発事業（B地区）
竣工：2026年2月（予定）
主要用途：事務所、店舗、バスターミナル、カンファレンス（劇場・大ホール・会議室）、医療施設、住宅、駐車場
規模：地上51階・地下4階
構造形式：S造・RC造・SRC造・CFT造
高さ：約250m
敷地面積：約10,600㎡
延床面積：約225,000㎡
事務所貸室面積：約105,578㎡
エレベーター：オフィス乗用 32基（8基×4バンク）

【TOFROM YAESU】TOFROM YAESU THE FRONT（トフロムヤエス ザ フロント）

TOFROM YAESU THE FRONT イメージパース

｢TOFROM YAESU THE FRONT（トフロムヤエス ザ フロント）｣は、3階～10階がオフィス、地下階から2階に店舗が入るオフィスビルです。
オフィスフロアの基準階は1フロア約250坪超え、2800mmの天井高と無柱空間のオフィスとなっています！

なお、屋上はルーフトップテラスとなっており、緑あふれる空間でリフレッシュが可能です。

「TOFROM YAESU TOWER（トフロム ヤエス タワー）」は2026年2月竣工予定ですが、こちらは2026年7月竣工予定となっています。

【物件概要】
事業名：東京駅前八重洲一丁目東地区第一種市街地再開発事業（A地区）
所在地：東京都中央区八重洲一丁目9番の一部
竣工：2026年7月（予定）
主要用途：事務所、店舗、診療所
階数：地上10階・地下2階
構造形式：S造・RC造・SRC造
高さ：約45m
敷地面積：約1,280㎡
延床面積：約12,220㎡
エレベーター：乗用4基

八重洲二丁目中地区再開発事業

敷地面積約2万ha、延床面積約39万㎡の東京駅前最大級となる大型再開発プロジェクトです。
地上43階、地下3階の超高層ビルで事務所、店舗、劇場、サービスアパートメント、インターナショナルスクール、バスターミナル、駐車場等で構成されます。

地下1階～地上3階には、2023年3月に閉店した「八重洲ブックセンター」の新店舗を含む、約50店舗が開業予定となっています。

竣工は2029年1月末予定です。

【物件概要】
所在地： 東京都中央区八重洲二丁目4～7番
アクセス：JR「東京」駅八重洲口 徒歩3分（地下直結）／東京メトロ銀座線「京橋」駅徒歩2分（地下直結）／東京メトロ銀座線・東西線・都営浅草線「日本橋」駅徒歩8分／東京メトロ有楽町線「銀座一丁目」駅徒歩5分
敷地面積：約19,560㎡
延床面積：約389,290㎡
主要用途：事務所、店舗、劇場、サービスアパートメント、インターナショナルスクール、バスターミナル、駐車場等
規模：地上43階／地下3階
竣工：2029年1月末予定

八重洲二丁目南地区

イメージパース

オフィス、店舗、多目的スペース、ホテルなどを整備する地上39階・地下3階建ての大規模オフィスビル。
アフターパラリンピック拠点整備の一環として、パラスポーツなどの交流施設や情報発信スペース、ユニバーサル客室を有するホテルも計画されています。

地下1階は、東京駅・京橋駅方面や「八重洲二丁目中地区」再開発ビル、東側にある東京スクエアガーデンと接続し、歩行者ネットワークも拡充されます。

竣工は当初2028年度予定でしたが、2025年12月現在では未定となっています。

【物件概要】
所在地：東京都中央区八重洲二丁目8番の一部、9番
用途：事務所、店舗、多目的スペース、ホテル
敷地面積：約8,830㎡
延床面積：約135,200㎡
規模：地上39階／地下3階
竣工：未定

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八重洲エリアの竣工済再開発ビル

すでに竣工済の、八重洲エリアの代表的なオフィスビルもご紹介します！

東京ミッドタウン八重洲（八重洲二丁目北地区）

東京ミッドタウン八重洲

「八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発事業」の事業名で進んでいた大型再開発プロジェクト。
2022年8月に竣工し、2023年3月10日にグランドオープンしました。

地上45階建ての大規模複合ビルで、地下1階でJR「東京」駅と直結しておりアクセスも良好です。
「東京ミッドタウン（六本木）」「東京ミッドタウン日比谷」に次ぐ、東京ミッドタウンの3施設目となります。

編集部

「東京ミッドタウン八重洲」の最高層部には、高級ブランドで有名な「ブルガリ」が展開する「ブルガリホテル」が入居することで注目を集めましたね！

【物件概要】
所在地：東京都中央区八重洲二丁目地内 他
アクセス：JR「東京」駅　地下直結（八重洲地下街経由）／東京メトロ丸の内線「東京」駅　地下直結（八重洲地下街経由）／東京メトロ銀座線「京橋」駅　徒歩3分／東京メトロ東西線、銀座線、都営浅草線「日本橋」駅　徒歩6分
用　　途：（八重洲セントラルタワー） 事務所、店舗、ホテル、小学校、バスターミナル、駐車場 等
　　　（八重洲セントラルスクエア） 事務所、店舗、子育て支援施設、駐輪場、駐車場、住宅 等
敷地面積：（八重洲セントラルタワー） 12,390㎡
　　　　　（八重洲セントラルスクエア） 1,043㎡
延床面積：（八重洲セントラルタワー） 約283,900㎡
　　　　　（八重洲セントラルスクエア） 約5,850㎡
規　　模：（八重洲セントラルタワー）地上45階 地下4階　ペントハウス2階／約240m
　　　（八重洲セントラルスクエア）地上7階 地下2階　ペントハウス1階／約41m
竣　　工：2022年8月31日

YANMAR TOKYO（ヤンマー東京）

YANMAR TOKYO（ヤンマー東京）の外観

2022年8月に竣工した、東京駅地下直結の大型複合施設。
基準階300坪超えの広いオフィスフロアは、ガラス張りで明るく開放感ある無柱空間で企業の特性に合わせた自由なレイアウト可能です。

エントランスホールでは、地下直結通路からつながるダイナミックな吹き抜け空間で表現されたアートワーク「HANASAKA SQUARE」が来訪者を出迎えます♪
また、1階にはヤンマーギャラリーが設置され、地下1階～2階はショップフロア、3階～14階はオフィスフロアとなっています。

【物件概要】
所在地：東京都中央区八重洲2-1-1
交通：JR各線「東京」駅徒歩2分／丸の内線「東京」駅徒歩7分／東西線・銀座線・都営浅草線「日本橋」駅徒歩7分／銀座線「京橋」駅徒歩7分
構造：鉄骨造・一部鉄骨鉄筋コンクリート造
規模：地上14階／地下3階／塔屋1階
竣工：2022年8月
延床面積：21,775.59㎡（6,587.28坪）
基準階面積：1,014.31㎡（306.283坪）
駐車場：平置き40台

▽YANMAR TOKYOについてはこちらもチェック▽

【オフィスビル紹介】八重洲エリア「YANMAR TOKYO（ヤンマー東京）」を徹底解説！東京駅地下直結の大型複合施設！

https://www.livex-inc.com/office_and/tokyo/yanmar-tokyo/

八重洲ダイビル

八重洲ダイビル 外観

2021年12月に閉館した「（旧）八重洲ダイビル」の建て替えで2025年6月30日に竣工しました。
東京駅至近、八重洲地下街と地下で直結します。

3階～11階がオフィス、1階～2階は店舗、地下1階は貸会議室となっています。
オフィス基準階は1フロア約390坪の無柱空間で、重厚感のある外観も特徴です。

【物件概要】
所在地：東京都中央区京橋１丁目1番1号
交通：JR「東京駅」・東京メトロ銀座線「京橋駅」徒歩4分／東京メトロ銀座線・東西線「日本橋駅」徒歩5分／東京メトロ丸の内線「東京駅」・都営浅草線「宝町駅」徒歩8分
用途：事務所・店舗・駐車場・駐輪場
規模：地上11階、地下3階
延床面積：22,655.19㎡（6,853坪）
竣工：2025年6月30日

八重洲ｋビル

八重洲ｋビル 外観

2023年8月竣工で、ガラスのカーテンウォールが高級感のあるオフィスビルです。
八重洲地下街からスムーズなアクセスが可能かつ、八重洲通りに面した視認性の良さがビジネスをサポート。

約117坪の広々とした貸室内は柱が少なく、レイアウトの取りやすい空間となっています。

【物件概要】
住所：東京都中央区八重洲2-1-3
交通：JR「東京」駅徒歩3分／東京メトロ銀座線「京橋」駅徒歩5分／東京メトロ銀座線・東西線・都営浅草線「日本橋」駅徒歩5分
構造：鉄骨造・一部鉄骨鉄筋コンクリート造
規模：地上12階／地下1階／塔屋1階
竣工：2023年8月
延床面積：6,032.86㎡（約1,824.94坪）
敷地面積：640.88㎡（約193.86坪）
天井高：2,700mm（1階3,500mm）
駐車場：有

▽八重洲ｋビルについてはこちらもチェック▽

【オフィスビル紹介】八重洲ｋビルを徹底解説！

https://www.livex-inc.com/office_and/tokyo/yaesu-k/

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これからの八重洲の変貌

八重洲は2020年代後半にかけて“東京駅前最大級の都市再生エリア”として再定義され、以下のように変化しています。

① 東京駅の東側に“第二の丸の内”が誕生
八重洲はこれまで「商業・中小オフィス街」の印象が強かったですが、大型再開発によって東京駅との接続・周辺環境が整備され、大規模複合ビルも建設されていることから、丸の内・大手町と同格の高規格オフィスエリアへ変貌しつつあります。

② 国際ビジネス拠点として強化
外資系企業の本社候補としても注目を集めており、インバウンド・観光・国内移動の結節点となっています。
「世界とつながるビジネス街」としてポテンシャルが拡大しています。

③ 地下・地上・空中デッキの三層ネットワークが拡大
再開発により、東京駅～八重洲～日本橋の回遊性が改善されています。
雨の日でも快適に移動できる都市機能が整備され、歩行者中心のまちへ変化します。

④ 夜間人口・滞在型需要が増える
これまでの八重洲はオフィスワーカーが多く「昼人口の多い街」というイメージでしたが、ホテル・高級商業・住宅が複合化し、24時間滞在型の都市拠点へと変化していきます。

オフィス移転目線での注目ポイント

① 東京駅直結の利便性
東京駅直結のため、出張・来客・採用活動のいずれにも強く、企業として「東京の玄関」を拠点にできる価値は大きいですね。
アクセスのしやすさは社員満足度向上にもつながります。

② 新築・大型フロアを選択しやすい
近年の再開発により、基準階500坪～1,000坪級の大型フロアを確保できるビルが増加しています。
大型区画へ移転を検討する際の選択肢としても有効です。

③ ブランド・採用力の向上
八重洲アドレスは、採用ブランド・企業価値向上にも直結します。
現在は、外資・大企業・成長企業の本社移転が増加傾向にあります。

④ 旧街区の更新が進むタイミング
これから5〜10年でオフィス老朽ビルが一気に建替フェーズに入るため、拠点再編を検討する際にもおすすめです。

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まとめ

八重洲エリアは、東京駅前の再開発が本格化したことで“東京の東の顔”から“東京の新たな玄関口”へと変貌を遂げつつあるエリアです。

東京駅直結のアクセス、大規模オフィスの供給、国際ビジネス・観光・商業が融合する複合都市化など…八重洲は企業にとって本社移転・主要拠点の再編・採用強化におすすめな立地へと進化しています。

今後も再開発プロジェクトが続くため、八重洲のオフィス市場は2020年代後半〜2030年代にかけて重要エリアの一つになるといえます。

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この記事を書いた人

代表取締役　原島雄一郎

1989年からオフィスビルの仲介営業に従事。2004年に株式会社ライヴェックスを創業して以来現役職。2024年3月現在で業歴35年 。