【再開発】神田エリアの今とこれから｜駅周辺・内神田・神田小川町の再開発とオフィス拠点としての魅力を解説

東京・千代田区の中でも、歴史とビジネスが交錯する「神田」エリア。
駅前の賑わいを残しながら、近年では再開発や街づくりが活発になり、“新たな都市価値”を備えつつあります。

今回は、神田駅周辺、内神田、神田小川町という3つのエリアにスポットを当て、それぞれの立地特性、オフィス移転視点での魅力、そして再開発の進展と今後の変貌を紐解いていきます！

神田周辺エリアへの移転をご検討中の方はもちろん、神田エリアの変貌や今後の再開発について知りたい方もぜひ最後までチェックしてくださいね！

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神田駅周辺、内神田、神田小川町エリアについて

神田駅周辺エリア

JR神田駅前

神田駅は、JR線「中央線」「山手線」「京浜東北線」、および東京メトロ「銀座線」の4路線が乗り入れ、東京駅・大手町・秋葉原をつなぐ交通結節点という立地になっています。

このエリアの特徴としては、昼間人口・夜間人口ともに比較的高く、働き・暮らしが重なる地域ということがあげられます。
多くの中小ビルと飲食街・商店街が密集しており、下町的なスケール感を維持しつつオフィス街としても機能しています。

歴史的な町割り・細街路が残るため、独特の街並みと都市風景が交わるエリアです。
こうした“都心のハブかつ小スケールの街並み”というポジションが、神田駅周辺エリアの魅力と言えます。

内神田エリアの紹介

神田駅西口商店街

内神田一丁目を中心とした内神田エリアは、神田駅西口から大手町方面に伸びるエリアで、オフィス・商業機能が集積し始めている地域です。

北側には「神田駅西口通り商店街」「出世不動通り商店街」があり、にぎわいのある通りが形成されています。
南側は大手町の企業集積ゾーンと接続しており、国内外大企業の近接立地としてのポテンシャルがあります。

再開発指定「都市再生特別地区」なども設定されており、主要な再開発プロジェクトとして「大手町ゲートビルディング（（仮称）内神田一丁目計画））」が現在進められている状況です。

日本橋川や首都高速との分断が課題となっており、将来的な歩行者軸・水辺連携の強化が想定されています。
これにより、内神田は「大手町寄りのアクセス＆徒歩圏性」と「神田らしい街スケール・にぎわい」が重なる魅力的なエリアと捉えられるでしょう。

神田小川町エリアの紹介

神保町の街並み

神田小川町エリアは、神田駅・御茶ノ水・神保町あたりを含むエリアで、書店・楽器店・スポーツ用品店などが集まる“文化・専門店”の街としても知られています。

明治期から学生街・文化街として発展し、現在も“スポーツ店街”“古書店街”などが地域の個性を形成しています。
オフィスビルも点在しており、丸ノ内線・千代田線・都営新宿線など複数の路線が利用可能で、都心交通アクセスにも優れています。

主要な再開発プロジェクトとしては「神田小川町三丁目西部南地区第一種市街地再開発事業」が計画されており、安全性・オープンスペース・歩行環境といった都市基盤の更新が進められています。
このため、神田小川町は「文化・専門店の個性」＋「オフィス・教育機関との融合」を実現するエリアとして、独特の価値を持っています。

オフィス移転目線での神田エリアの特徴

神田駅周辺・内神田・神田小川町エリア全体をオフィス移転視点で見ると、以下のような強みがあります。

交通アクセスのハブ性
神田駅を中心に、東京駅・大手町・秋葉原・御茶ノ水など複数の主要拠点に近接。
主要駅にも徒歩圏内となっており、社員の外出時だけでなくお客様も来訪しやすいエリアとなります。

規模の柔軟性とコストメリット
丸の内・虎ノ門・大手町ほど“超高層・高額”というわけではなく、中型・中仕様のオフィス物件も多く、コストバランスがとりやすいところも特徴です。

街のスケール感・働きやすさ
商店街・文化施設・飲食店が多く、オフィスワークの合間の環境が整いやすいエリアです。
下町感があり親しみやすさも感じられます。

再開発による将来価値の上昇
エリア全体で街づくりが進んでおり、早期に拠点を構えることで先行メリットが期待できます。
その反面、建物の老朽化エリアが点在していること、防災・都市基盤整備が他の大規模再開発地よりやや進行中というフェーズ感があることも注意が必要です。

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神田・内神田・神田小川町エリアの再開発について

ここからは、神田・内神田・神田小川町エリアで現在進められている大型再開発プロジェクトをご紹介いたします。

大手町ゲートビルディング((仮称)内神田一丁目計画))

外観完成予想CG（三菱地所 オフィス情報より）

内神田エリアに位置する東京都千代田区内神田一丁目にて進められているプロジェクトです。
2026年7月末の竣工予定となっており、地上26階・地下3階の大型ビルは神田エリアの新たなシンボルタワーになりそうですね！

ビルプラン（三菱地所 オフィス情報より）

大手町と神田の結節点となる立地で、2駅9路線が利用可能となっています。
事務所の基準階面積は600坪超えの大空間！

基準階平面図（三菱地所 オフィス情報より）

さまざまなレイアウトに対応可能で多様な働き方にあわせたレイアウトが実現します。

【物件概要】
名称：大手町ゲートビルディング
所在地：東京都千代田区内神田一丁目31番11他
交通：東京メトロ・都営地下鉄「大手町」駅徒歩3分／JR・東京メトロ銀座線「神田」駅徒歩6分
主要用途：事務所、店舗、ビジネス・産業支援施設、駐車場等
規模：地下3階／地上26階／塔屋2階
構造：地下：鉄骨鉄筋コンクリート造・一部鉄骨造、鉄筋コンクリート造／地上：鉄骨造
高さ：約130m
敷地面積：約5,100 ㎡（約1,543坪）
延床面積：約85,267㎡（約25,793坪）
竣工：2026年7月末

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神田錦町 南部地区まちづくりガイドライン

計画地（神田錦町南部地域まちづくりガイドラインより）

2025年9月に策定されたガイドライン。
神田錦町1～3丁目の南側一体、約12.8haもの敷地が再整備されます。
皇居と竹橋駅の北に位置する一角となっており、神保町・神田・大手町・丸の内などの主要エリアからも近い場所となります。

にぎわい不足や緑・広場の不足といった課題を解決し、神田錦町の「核となる拠点」を形成します。
また、この再開発プロジェクトに伴い建設される建物は、都市景観と環境改善のバランスを重視しておおむね180m以下を基準に検討されているとのことです。

編集部

2025年9月に策定されたガイドラインのため、今後の動向に注目ですね！

神田小川町三丁目西部南地区第一種市街地再開発事業

イメージパース（東京都公式HPより）

こちらの再開発計画地は、東京メトロ半蔵門線・都営三田線・都営新宿線「神保町」駅、JR「御茶ノ水」駅に近接するエリアです。
書籍・古書店、スポーツ用品店、楽器店やさまざまな飲食店が集積する駿河台下交差点に面する約0.6haの区域となります。

2024年度に工事着工、主用途は住宅、事務所、店舗となっており延べ面積は約31,120㎡です。
地上22階建てで約110mの大型ビルとなります。

三菱地所 ニュースリリースより

【プロジェクト概要】
所在地：東京都千代田区神田小川町三丁目10番1号他（地番）
施行区域面積：約0.6ha
建築面積：約1,540㎡
延床面積：約31,120㎡
主要用途：住宅、事務所、店舗
規模：地下2階／地上22階
高さ：約110m
竣工：2029年度予定

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学士会館・SC神田錦町三丁目ビルの再開発

SC神田錦町三丁目ビルの外観

国の登録有形文化財にも指定されている「学士会館」は、老朽化と耐震性の懸念から2024年末をもって一時休館しています。
建物の建て替え工事が開始され、東隣の街区で住友商事が所有する「SC神田錦町三丁目ビル」と共同で事業を進めています。

敷地面積は約7000㎡、新たな再開発ビルは2029年8月の完成を目指して進められています。

【開発概要】
事業名：学士会館・SC神田錦町三丁目ビルの再開発
所在地：千代田区神田錦町3-28ほか（旧住所表示）、3-28-1ほか（地番）
最寄り駅：各線「神保町」駅徒歩1分
用途：商業
竣工：2029年8月予定

神田駅西口地区（神田駅周辺エリア）

「神田駅西口地区」の再開発は、神田駅西側の内神田2丁目・3丁目に位置する約5.8haの敷地が対象です。
この敷地には「神田駅西口商店街」も含まれており、NTT都市開発が参画して街づくりが進められています。

現時点では、地元再開発準備組合や再開発協議会とともに準備が進められていますが、竣工や規模などは未定の状況です。

鍛冶町二丁目地区

神田駅東口側の鍛治町二丁目地区は、現在都市計画は未定となっており検討中の段階です。
区機器面積としては約4.3haの敷地となっており、現時点では主要用途や規模も未定の状況です。

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代表的なオフィスビル（神田駅周辺・内神田・神田小川町）

すでに竣工済の、神田エリアの代表的なオフィスビルをご紹介します！

アーバンネット神田ビル

アーバンネット神田ビル 外観

神田駅西口徒歩1分のランドマーク。
カンファレンス併設で、来客動線も良好です！

【物件概要】
所在地：東京都千代田区内神田3-6-2
アクセス：JR山手線・京浜東北線・中央線 神田駅 西口（徒歩1分）／東京メトロ銀座線 神田駅 1番出口（徒歩2分）
規模：地上19階／地下1階
延床面積：14,724.77m²（4,454.24坪）
竣工：2012年07月
エレベーター：4基
駐車場：台数43台

RBM神田ビル

RBM神田ビル 外観

神田・新日本橋・岩本町など5駅8路線が徒歩圏の新耐震オフィス。
金物通り沿いで視認性も◎

【物件概要】
所在地：東京都千代田区神田西福田町3番地
アクセス：JR山手線・中央線快速・京浜東北線「神田」駅徒歩4分／JR総武線快速「新日本橋」駅徒歩4分／東京目エトロ日比谷線「小伝馬町」駅徒歩7分／東京メトロ銀座線・半蔵門線「三越前」駅徒歩7分／都営新宿線「岩本町」駅徒歩7分
構造：鉄骨造 一部鉄筋コンクリート造
規模：地下1階／地上8階／塔屋1階
敷地面積：619.97㎡（約187.54坪）
延床面積：4,343.31㎡（約1,313.85坪）
竣工：2022年3月31日
駐車場：機械式9台

KANDA SQUARE（神田スクエア）

KANDA SQUARE 外観

基準階面積は約860坪の大空間！
小ホールと4つの会議室も完備された大型複合施設です。

【物件概要】
住　　所：東京都千代田区神田錦町二丁目2番地1
アクセス：都営新宿線『小川町駅』徒歩3分／東京メトロ丸の内線『淡路町駅』徒歩3分／東京メトロ千代田線『新御茶ノ水駅』徒歩3分／東京メトロ半蔵門線『神保町駅』徒歩5分／東京メトロ東西線『竹橋駅』徒歩6分／東京メトロ千代田線『大手町駅』徒歩7分／JR各線『神田』駅、『御茶ノ水駅』徒歩10分
竣工年月：2020年2月
延床面積：85,352m²
構　　造：鉄骨造（一部SRC造、RC造）
規　　模：地上21階／地下1階
主要用途：事務所、ホール、会議施設、店舗等
駐 車 場：約145台（機械131台、二段10台、平面4台）

ワテラスタワー・ワテラスアネックス（ワテラス）

ワテラスタワー 外観

ワテラスアネックス 外観

ワテラスタワーとワテラスアネックスの2つの大型ビルで構成される「ワテラス」。
オフィス、レジデンス、学生マンション、商業施設、コミュニティ施設などで構成され、神田淡路町のランドマークとなっています！

【物件概要】
所在地：東京都千代田区神田淡路町二丁目101番・103番・105番（地番）
敷地面積：約10,416m²（約3,150坪）
延床面積：約129,222m²（約39,089坪）
用途：事務所・住宅・コミュニティ施設（ワテラスタワー）／事務所・商業施設・学生用住宅（ワテラスアネックス）
規模：地上41階／地下3階／塔屋1階（ワテラスタワー）、地上15階／地下2階／塔屋1階（ワテラスアネックス）

▼ワテラスアネックスについてはこちらもチェック▼

【オフィスビル紹介】ワテラスアネックスを徹底解説！≪神田・淡路町・御茶ノ水エリアの大型ビル≫

https://www.livex-inc.com/office_and/tokyo/waterras-annex/

オーク神田小川町ビル

オーク神田小川町ビル 外観

靖国通り沿いで視認性も良好！
「小川町」駅・「新御茶ノ水」駅・「淡路町」駅の複数駅より徒歩2分の大型ビルです。

【物件概要】
所在地：東京都千代田区神田小川町2丁目5
アクセス：都営新宿線「小川町」駅 徒歩2分／東京メトロ千代田線「新御茶ノ水」駅 徒歩2分／東京メトロ丸ノ内線ん「淡路町」駅 徒歩2分
竣工年月：1961年3月（2000年3月リニューアル）
構造：鉄骨鉄筋コンクリート(SRC造)
規模：地上9階／地下1階
基準階面積：160.15坪
エレベーター：2基

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オフィス移転目線での注目ポイント

最後に、神田駅周辺、内神田、神田小川町エリアのオフィス移転目線での注目ポイントをご紹介します！

アクセスと拠点間連携
神田駅を中心とした複数路線アクセスで、社員・来訪者双方の利便が高いです。
また、周辺エリアも都営線や東京メトロなどの複数路線が利用可能なうえ、東京駅・大手町・秋葉原・御茶ノ水などの主要駅にも近接しています。

街スケール・コストバランス
大手町・丸の内と比較してフロア規模・賃料共にやや抑えられており、移転・拠点設立のハードルが低めなところもポイントです。

再開発初期ステージでの優位性
今後の街づくり進展を見据え、早期に拠点を構えることで“ブランド上昇”を取り込めることが期待されます。

社員・採用に対する魅力
専門店街・文化施設が近く、街としての“働きやすさ・魅力”がプラス。

都市基盤刷新による安心感
防災・歩行者環境・無電柱化など、都市整備が進むことで安心・快適なワークプレイスが期待できます。

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まとめ

神田駅周辺・内神田・神田小川町の3エリアは、それぞれ異なる個性を持ちながら “神田” というブランドの下で連携・進化を続けています。
交通アクセス、街のスケールとコストパフォーマンス、文化・商業の背景、再開発による将来価値…これらを兼ね備えたエリアとして、オフィス移転を検討する企業様にとって魅力的なエリアとなっています！

近々竣工予定の大型再開発ビルから現在計画段階中の大型再開発プロジェクトも進行しており、「これから変わる街に先行参入したい」「働きやすさ・街の魅力も重視したい」という企業様にとって、神田エリアは今まさに“狙い目”と言えるでしょう。

物件の空き情報や移転に関するご相談など、お気軽にお問合せください！

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この記事を書いた人

代表取締役　原島雄一郎

1989年からオフィスビルの仲介営業に従事。2004年に株式会社ライヴェックスを創業して以来現役職。2024年3月現在で業歴35年 。