TOKYO CROSS PARK構想とは？日比谷公園をつなぐ日比谷・内幸町再開発の全貌とオフィス移転の注目ポイント

現在、東京都内では大規模な再開発プロジェクトが多数進行しています。
東京都心・日比谷公園に隣接する「内幸町一丁目街区」でも大型再開発プロジェクト「TOKYO CROSS PARK（東京クロスパーク）構想」として街づくりが進められています。

「TOKYO CROSS PARK構想」は、約110万㎡という圧倒的なスケールを誇る大規模複合再開発プロジェクトです。
オフィス・商業・ホテル・住宅・公共施設・広場を融合させ、緑と都市がシームレスにつながる“パークインシティ”を目指します。

今回は、2030年代にかけて完成が予定されている「TOKYO CROSS PARK構想」を徹底深堀りいたします！
プロジェクト概要・スケジュール・各ビルのフロア構成、そしてオフィス移転を検討する企業が注目すべきポイントを、仲介会社目線で詳しく紹介しますよ♪

オフィス移転のご相談無料！お電話でもどうぞ▼
0120-620-213

TOKYO CROSS PARK（東京クロスパーク）構想とは

プロジェクト概要

「TOKYO CROSS PARK構想」は、千代田区内幸町一丁目で進行中の大規模再開発です。
NTTアーバンソリューションズ、三井不動産、中央日本土地建物、三井不動産、帝国ホテル、東京電力ホールディングスなどの事業関係者が参画する一大プロジェクトとなっています！

延床面積は約110万㎡。
東京都心では最大級となるスケールで、日比谷公園と街をつなぎ「自然×都市×テクノロジー」の共生を掲げています。

（仮称）内幸町一丁目街区開発プロジェクト ファクトシートより

北地区・中地区・南地区の3つのブロックで構成されており、それぞれの地区で46階～48階の超高層ビルが建設される予定です！
南地区の「サウスタワー」が2028年度、次いで北地区の「ノースタワー」が2030年度、中地区の「セントラルタワー」が2031年度に完成予定です。
最後に北地区の「帝国ホテル 新本館」が2036年度に完成予定となっており、全体の完成は2037年度以降を予定されています。

エリアの特徴（日比谷・内幸町）

日比谷公園と街並み

内幸町・日比谷エリアは、霞が関や新橋、丸の内に隣接する“東京都心の心臓部”。
官公庁、金融機関、メディア企業、ホテルなどが集積し、都心の中でも屈指のビジネス街として知られています。

大手町、丸の内、有楽町、銀座、霞が関、新橋など日本有数のビジネス街・商業エリアの結節点に位置していることも特徴です。

さらに、南側に広がる日比谷公園や東京ミッドタウン日比谷など、文化・緑・ビジネスの要素が交差するエリアでもあります。
「TOKYO CROSS PARK構想」はこの地域の地上・地下・公園空間を連結し、“都心にいながら自然と共に働く” 新しい都市像を実現する計画です。

3つのクロスと5つのテーマ

「TOKYO CROSS PARK構想」公式サイトより

【3つのクロス】
①日比谷公園と街をつなぐ
日比谷公園と再開発街区を道路上空公園でつなぎ、日比谷・内幸町エリアの回遊性を高める
②都心主要拠点から多様な人が集まり、交わる結節点
都心主要拠点の結節点に位置する立地を活かして、働く・遊ぶ・憩う・滞在するといったあらゆる目的をもつ人々が交流する
③事業者の共創
事業者それぞれの分野の強みをかけあわせて、新たな価値創造や社会課題解決を推進

【5つのテーマ】
①人が主役の街づくり

「TOKYO CROSS PARK構想」公式サイトより

人々が出会い・ふれあい・新たなコミュニティを育む「パブリックスペース」の整備や、訪れる人のニーズに対応して街が進化するためのエリアマネジメント、コミュニティ形成、街のブランディングに取り組む。

②街づくり✕デジタル

「TOKYO CROSS PARK構想」公式サイトより

「第三世代」スマートシティ実現に向け、DTC（デジタル・ツイン・コンピューティング）を活用した高度な都市OS（情報基盤）等の実装に取り組む。

③おもてなしが広がり、人が集う街へ
帝国ホテル新本館開業に加え、中地区ではNTTグループと帝国ホテルによるスモールラグジュアリーホテルが開業、さらに南地区にはwell-beingをテーマにしたホテルが開業予定。
北地区では賃貸住宅やサービスアパートメント等「住まう」価値の提案など、共創によって生まれた機能・文化交流拠点を通じて「おもてなし」を創造する。

④すべての人々のwell-being

「TOKYO CROSS PARK構想」公式サイトより

ウェルネス促進施設やパブリックスペースの整備を行い、オフィスワーカーや来訪者に対して身体的、精神的、社会的に健やかになるよう、最適な情報やサービス、体験価値を提供する。

⑤持続可能な街・社会へ

「TOKYO CROSS PARK構想」公式サイトより

国が掲げる「2050年カーボンニュートラルの実現」に向け、電化や省エネルギー等の取り組み、再生可能エネルギー等の活用により、竣工時から電気・熱エネルギーのCO2排出量実質ゼロの実現に向けて取り組む。

計画地

所在地：東京都千代田区内幸町一丁目一番

オフィス移転のご相談無料！お電話でもどうぞ▼
0120-620-213

計画概要

「TOKYO CROSS PARK構想」公式サイトより

総延床面積約110万㎡の敷地内には、約16haの日比谷公園とつながる道路上空公園や周辺の駅・都心主要拠点につながる地下・地上結節空間等を整備します。
また、北地区・中地区・南地区の3つの地区それぞれで超高層ビルが建設予定となっており、地区間が連携して一体的な街づくりを推進しています。

北地区（ノースタワー、帝国ホテル新本館）

事業者は株式会社帝国ホテル、三井不動産株式会社です。

【ノースタワー】
延床面積：約27万㎡
高さ：約230m
規模：地上46階／地下4階
用途：オフィス、商業、サービスアパートメント、賃貸住宅等
完成予定：2030年度

【帝国ホテル 新本館】
延床面積：約15万㎡
高さ：約145m
規模：地上29階／地下4階
用途：ホテル、宴会場等
完成予定：2036年度

中地区（セントラルタワー）

事業者：NTT都市開発株式会社、東京電力パワーグリッド株式会社
敷地面積：約2.2ha
延床面積：約36万㎡
高さ：約230m
規模：地上48階／地下6階
用途：オフィス、商業、ホテル、ホール、宴会場、産業支援施設等
完成予定：2031年度

南地区（サウスタワー）

事業者：第一生命保険株式会社、中央日本土地建物株式会社、東京センチュリー株式会社、東京電力パワーグリッド株式会社、TF内幸町特定目的会社
敷地面積：約1.9ha
延床面積：約29万㎡
高さ：約230m
規模：地上46階／地下3階
用途：オフィス、商業、ホテル、ウェルネス
完成予定：2028年度

オフィス移転のご相談無料！お電話でもどうぞ▼
0120-620-213

オフィス移転目線での注目ポイント

続いて、オフィス移転目線での注目ポイントをご紹介いたします！

1.東京都心の“緑と一体化したオフィス”
　日比谷公園に隣接するため、オフィスからは緑が見える環境となるでしょう。
　企業ブランディング・社員満足度・ESG評価にも直結。

2.広域アクセスの中核拠点
　内幸町・霞ヶ関・新橋・銀座が徒歩圏内という立地も魅力です。
　また、都営三田線・東京メトロ・JR全てに接続可能となっています。

3.次世代BCP・ESG対応
　ZEB、直結受電、防災対応の最新仕様が期待できます。
　大企業・官公庁系テナントの求める条件を満たす仕様レベルとなります。

4.街全体が働く環境になる
　ホテル・商業・住宅・緑地が融合し、社員の「働く×暮らす×遊ぶ」が街単位で完結。
　社員満足度だけでなく、採用面でのPRにも効果的です。

5.将来的な企業価値の向上
　当エリアは東京の中心における“国際都市の新象徴”であるため、入居＝ブランドステータスとなります。
　採用・海外取引・発信力の向上が見込まれます。

オフィス移転のご相談無料！お電話でもどうぞ▼
0120-620-213

周辺の再開発スケジュール

今回ご紹介した「TOKYO CROSS PARK構想」をはじめ、日比谷・新橋・有楽町周辺でも多数の再開発が進んでいます。
すでに竣工したビルもあわせてチェックしてください！

有楽町パーク（有楽町ビル・新有楽町ビル跡地）

2026年度後半に、再開発複合施設「YURAKUCHO PARK（有楽町パーク）」が開業予定となっています！
「YURAKUCHO PARK（有楽町パーク）」は、有楽町駅前で解体工事中の「有楽町ビル」と「新有楽町ビル」の跡地に開設されるカルチャー発信拠点です。

アート・食・ファッション・ホスピタリティが交錯する複合空間「JAPA VALLEY TOKYO」も2027年に開業予定となっています！
こちらもチェック▼

【2026年開業予定】文化発信拠点「YURAKUCHO PARK（有楽町パーク）」が有楽町駅前に誕生！ファレル・ウィリアムスとNIGO®が手がける複合空間も

https://www.livex-inc.com/office_and/marketprice/yurakucho-park/

東宝日比谷プロムナードビル

「東宝日比谷プロムナードビル」外観

2023年3月にグランドオープンした複合施設「東宝日比谷プロムナードビル」。
8路線3駅を利用できJR東京駅にも徒歩でアクセスが可能な好立地となっており、皇居も近く、自然を感じられるエリアです！

ビル名：東宝日比谷プロムナードビル
住所：東京都千代田区有楽町1-5-2
アクセス：JR山手線、京浜東北線、有楽町線 有楽町駅より徒歩4分
【各駅からのアクセス】
日比谷線、千代田線、都営三田線 日比谷駅より徒歩2分
丸の内線、銀座線、日比谷線 銀座駅より徒歩6分

TORANOGATE（トラノゲート）

TORANOGATE 外観完成イメージ図

国家戦略特別区域計画の特定事業に指定された再開発事業「⻁ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業」の施設名が2025年2月に「TORANOGATE（トラノゲート）」へ決定しました。
「OPEN INNOVATION GATE」をコンセプトに、虎ノ門にさまざまな出会いと新しい閃きを生み出す次世代型ワークプレイスと共創の場のひとつとして、2027年10月に竣工予定となっています！

施設名称：TORANOGATE(トラノゲート)
所在地：東京都港区虎ノ門一丁目1000番(地番)
竣工：2027年10月末(予定)
構造：鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄筋コンクリート造)
規模：地下4階・地上29階建・塔屋1階/171.31ｍ
耐震性能：中間層免震構造
延床面積：119,896.26m²(36,268.61坪)
駐車場：平置き39台(うち、荷捌き10台、身体障害者用1台)、機械式56台

【アクセス】
■東京メトロ銀座線「虎ノ門駅」直結
■東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ駅」地下通路直結
■東京メトロ千代田線・丸ノ内線・日比谷線「霞ケ関駅」徒歩4分
■都営地下鉄三田線「内幸町駅」徒歩5分
■JR線・東京メトロ銀座線・都営浅草線・ゆりかもめ「新橋駅」徒歩9分

新橋駅周辺

新橋駅SL広場

【新橋駅西口市街地改造事業】
SL 広場や「ニュー新橋ビル」、隣接する新橋三丁目・四丁目の一部エリアを含む約 2.8haを想定した再開発。
当初の完成予定時期は大幅に遅れ、2025年現時点では2028年着工、2032年完成のスケジュールが想定されています。

【新橋駅東口地区再開発事業】
老朽化したビルが目立つ新橋駅の東口エリアにて、大規模な再開発計画が進行中。
新橋駅周辺全体の街開きは2037年度を目標に掲げられていますが、正式なビルの規模や完成時期などは公表されていません。

まとめ

「TOKYO CROSS PARK構想」は、東京の中心部における都市再生の集大成といえるプロジェクトです。
日比谷公園と街が融合し、働く・集う・暮らす・憩うをひとつの空間で実現するこの構想は、オフィス移転を検討する企業にとって、次世代型の働く拠点として極めて魅力的です。

2030年代にかけて進む段階的な開発を見据え、「丸の内・虎ノ門・渋谷に次ぐ新たな国際ビジネス拠点」としてのポジションを確立していくでしょう。
都内の各主要駅からの好アクセスに加え、ビジネスと自然が一体となる街は、企業イメージアップや社員満足度向上も期待できますね！

北区・中区・南区においてそれぞれ建設される超高層ビルの動きにも注目の「TOKYO CROSS PARK構想」。
物件の空き情報や移転に関するご相談など、お気軽にお問合せください！

オフィス移転のご相談無料！お電話でもどうぞ▼
0120-620-213

再開発オフィスビルの関連記事

東京都内の再開発プロジェクトをまとめています。
こちらもあわせてチェックしてください。

TOKYO TORCH（東京トーチ）完全ガイド｜日本一高い超高層ビル「Torch Tower」の全貌と大手町の新ランドマーク

https://www.livex-inc.com/office_and/marketprice/tokyo-torch/

【大規模再開発】「OIMACHI TRACKS（大井町トラックス）」とは？広域品川圏に誕生する新たな街の全貌とオフィス移転の注目ポイント

https://www.livex-inc.com/office_and/marketprice/oimachi-tracks/

【再開発】2027年最新！渋谷駅周辺の再開発動向と注目プロジェクトを大公開！渋谷移転のメリットも

https://www.livex-inc.com/office_and/marketprice/redevelopment-shibuya/

【2025年最新版】西新宿再開発でオフィス市況はどう変わる？注目ビルとプロジェクトを徹底解説！

https://www.livex-inc.com/office_and/marketprice/redevelopment-nishishinjuku/

▶そのほか再開発情報はこちらより

【動画でもオフィスビルをご紹介しています】

この記事を書いた人

代表取締役　原島雄一郎

1989年からオフィスビルの仲介営業に従事。2004年に株式会社ライヴェックスを創業して以来現役職。2024年3月現在で業歴35年 。